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シンガポールに家族で移住にするには

シンガポール家族移住

先日は、若者がシンガポールを目指すという記事を書きましたが、シンガポールや海外を目指すのは、若者だけではありません。

最近では、特に既婚者やお子さんがいる人も海外移住を目指すケースが多くなってきました。本日は、「シンガポールに家族で海外移住は可能か」について紹介したいと思います。

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家族でシンガポール移住を考える

シンガポールは、治安がよく、教育制度がしっかりしているため、家族移住している人が本当にたくさんいます。

日本人家族の大半は、駐在員と呼ばれる家族です。駐在員として海外に転勤してくる場合には、家族で住むコンドミニアムの家賃手当て、海外駐在手当て、またお子さんがいる場合には、学費手当てがでることが一般的です

これらの駐在員にとって家族でシンガポールに来ることは、なんの不安もないと思います。むしろ、お子さんにとってシンガポールのような国際的な環境で勉強できることは、何よりも貴重な体験となると思います。

現地採用として家族でシンガポールに移住は可能か?

奥さん、旦那さんやお子さんがいる方で現地採用としてシンガポールに就職する場合、まず、配偶者や家族のためのビザが取得できるかを考える必要があります。

多くの国では、就労ビザを取得する配偶者は未成年のお子さんは、配偶者ビザや家族ビザなどの別のビザが取得できますが、シンガポールでは、これらのビザを取得するにも条件があります。

シンガポール配偶者ビザが取れる条件は、EP/S Pass(どちらもシンガポールでの就労ビザ)所持者の基本月給が$4000以上です。

つまり旦那さん、または奥さんのいずれかシンガポールで働く方の収入が月に4000ドル以上(約30万円)ないと配偶者やお子さんはビザが下りません。

家族でシンガポールで生活するために必要な給料額は?

基本給が月に4000ドル(30万円)以上あれば、配偶者、お子さんの滞在ビザの取得が可能となりますので家族で移住することは可能です。しかし、実際、家族と生活するとなれば、家族で住めるコンドミニアム、または、HDB(日本でいう公団のような団地)を借りる必要があります。

シンガポールは、不動産が高いことで知られているように、たとえ郊外のHDBといえ、最低でも2000ドル(15万円)程度は必要です。

給料の半分が家賃ということになります。生活費は、日本より若干安く抑えることも可能ですが、海外では医療費だったり一時帰国だったりと思わぬ出費がでます。夫婦で一時帰国をするだけでもかなりの額になると思います。

そう考えると、一般的な現地採用としての待遇で家族でシンガポールへ移住するということは、安易ではないというのがわかると思います。

また、お子さんがいる場合、学校の学費は、シンガポール人やシンガポールでPR(永住権)を持っている人よりも外国人は高く設定されています。たとえ公立の学校でも日本の私立並みにかかることもあります。インターナショナルスクールや日本人学校の場合には、さらにお金がかかります。

夫婦二人の場合には、一般的な現地採用でもなんとか生活が可能といえても、お子さんもいる場合には、一般的な給料ではシンガポール移住は、無謀な挑戦だと思います。

どうすれば家族でシンガポールに移住できるか

家族でシンガポールに移住するには、どうすればいいか、それは稼げる能力を身につけてから来る、または駐在員としてくる。これらがベストだと思います。

夫婦、そしていずれはお子さんもシンガポールで育てていくとなると、最低でも8千から1万ドル(60万円から75万円)ぐらいの給料は必要なのではないかと思います。

またもう一つの方法として、配偶者も働きダブルインカムで生計を立てるという方法があります。シンガポールでは共働きが当たり前です。一方の給料が4000ドルでも配偶者も同じく4000ドルを稼ぐことができれば、トータルで世帯収入が8000ドル程度となり、どうにか生活できると思います。

家族でシンガポール移住のまとめ

駐在員として家賃の補助や学費の補助がない場合、家族でのシンガポール移住は、大変なことです。

1. すでに起業をしておりシンガポールに拠点を移しても生活していける所得がある

2. シンガポールでもサラリーマンとして稼げる能力に自信がある方

3. 一生共働きで夫婦ともにシンガポールで働いていく覚悟がある方

上記以外の方には、おススメはできません。

シンガポールは世界でも人事整理が簡単に行われる国でもあります。家族がいながら、リストラに会うことも想定できます。

シンガポールに夫婦のいずれかが移住したいと思ったら、まずはシンガポールでどのぐらいの給料を得ることができ、実際、家族で生活をするには、どのくらいの生活費がかかるか具体的に算出し、夫婦がともに納得した上で、移住を決めたほうが良いと思います。

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