シンガポールは、海外就職先として近年日本人にもっと人気がある国です。その理由として、日本人向けの求人が多くあり、大卒という条件が満たせば、職歴があまりなくても、または、新卒でも海外就職できるチャンスが多くありました。
しかし、シンガポールは政府の政策が変わるにつれて、現在は、徐々に就労ビザの発給条件が厳しくなっているようです。
シンガポール就労ビザ(EP)発給条件の変更点
2012年1月1日からのシンガポール就労ビザ(エンプロイメントパス)の発給は、今までQ1カテゴリーの最低給料が2700ドルだったものが3000ドルへ引き上げられ、P2カテゴリーのビザ発給の最低給料は、4000ドルから4500ドルへ変更となります。
最低給料額の変更は今年の7月にもありましたが、さらに最大で12.5%も上がることになります。
1年前のシンガポールのEPの条件は、2500ドルでしたので採用側にとって1年で500ドル、20%も日本人の最低賃金が上昇したことになります。
新卒でも就職先が比較的多かったシンガポールですが、今回の労働許可書の発給条件見直しにより、どの企業も3000ドル以上で日本人を採用しなければならないため、新卒の方にとっては、シンガポールでの就職は、より厳しい門となるかもしれません。