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シンガポール現地採用のキャリアパス

現在、日本人の海外就職先として最も人気がある国のひとつシンガポール。そのシンガポールには、3000社以上の日系企業があり、また数多くの外資系企業がシンガポールをアジアの拠点してヘッドクオーターを構えています。

シンガポールは、治安もよく公用語にも英語が使用されているため、日本人にとって海外就職先としてもっとも身近で安心できる国です。

本日は、大人気で今注目を集めているシンガポール就職の現実について書きたいと思います。

シンガポール現地採用の動機

シンガポールで現地採用として働く日本人は、2000人以上。その9割が女性といわれています。多くの女性は、海外で働くことに憧れ、シンガポールで働いてみたいと自らの意思でシンガポールにやってきます。

シンガポールで働きたい理由として下記の点を上げる人が多いです。

  • ・英語を使って働きたい
  • ・国際的な環境で働きたい
  • ・女性でもキャリアになるような仕事がしたい
  • ・日本では男女差別や年齢的に働きづらいので、更なる活躍の場を求めて
  • これらを理由に日本を飛び出し、シンガポールで就職活動をします。実際、シンガポールでは、男女の差はほとんどなく、年齢による応募制限もあまりないため、年齢を問わず、女性で就職することが可能です。

    シンガポールで働きたい理由はどうであれ、大学を卒業資格さえあれば、ほぼ誰でもシンガポール就職が可能です。

    ※ ビザ取得のため、学歴が必要です。

    しかし、シンガポールで就職することは、誰でも可能であっても、シンガポールで働きたいと理由として述べた「英語を使って国際的な職場での仕事」、とか、「キャリアになる仕事」、「さらなる活躍の場も求めて」、、、、

    というような理由でシンガポールにきて、それらを実現した人は、1割にも満たないような気がします。求人自体そういう求人が少ないのも事実です。

    シンガポール現地採用の仕事内容の現実

    現実としては、シンガポールでの日本人向け現地採用の仕事は、9割は事務職です。コールセンター、事務処理、カスタマーサービス、駐在員の補佐、日系企業向けルート営業などです。

    世界中、誰でも知っているような大手外資系企業のシンガポール支社で働いているというと、聞こえはいいかもしれませんが、実際には、勤務がシンガポールというだけであって、働いている部署は、日本人だけの日本語部署、行っている業務は、もともとは日本で行っていたが、経費削減、人件費節約のために海外に移管されたデータ処理やサポートなどの補佐的業務です。

    シンガポール就職でキャリアは得られるか?

    社内で英語を使用することはあっても、国際的な仕事をしているとは、いいがたく、大半の日本人現地採用は、完全に日本向けの仕事を日本人だけでしています。

    キャリアになる仕事、さらに活躍の場を求めて、シンガポール就職を目指す人もいますが、実際に日本でキャリアがない人、活躍できなかった人は、海外のような即戦力を求める社会では、同じように活躍の場はありません。

    シンガポールに仕事を求めやってきて、職を得る人は、多いですが、キャリアを求めてシンガポールにやってきてキャリアを得る人は、本当にわずかだと思います。

    シンガポール就職、海外就職の人気は増す一方ですが、海外就職に活躍の場があるという一方的な思い込みは大変危険です。キャリアを本当に考えるのであれば、まずは現在の会社でキャリアになる実績を積むことが最終的にどの国にいっても通じるキャリアと呼べるようになると思います。



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