基本的に自分は、海外留学や海外就職には、賛成派です。
海外就職したいんですが、将来が不安です。
とか相談を頂きますが、「何でも挑戦!」が自分のアドバイスです。
「百聞は一見に如かず!」がまさに海外生活だと思います。
しかし、「海外就職」とは、一見華やかに見えて、現実は、日本以上に大変なことが多いのも事実です。そんな海外就職の実情をこれからも良い面と悪い面の両方の角度から紹介していきたいと思います。
さて、今日の本題は、前回二回に渡って紹介したタイにある某日系企業のお話。
前回までの記事は、こちら
タイの日系企業 【タイムカードの押し忘れ】
タイの日系企業と今日この頃
常夏のタイにあって、さらに内勤で誰も社外の人に会うことがない仕事でありながら、ネクタイ着用を義務づけられ、タイムカードを押し忘れた場合には、その月の残業代はゼロに。
ネクタイは、ともかくタイムカードを1回押し忘れると、その月の残業代をすべてカットというのは、法律に触れるような気がします。
さらに、法律を無視した社内規則は、他にも。。。
理由が風邪であろうと、病院に行くためであろうと、会社を休んだら、欠勤扱いで、月給から給料天引き。
海外の会社では、現地の労働法に則って病欠(sick leave)というのがあります。タイの場合には、年間30日まで病欠で休んでも給料は保証されます。シンガポールの場合には、14日プラス入院の場合には、60日間。
もちろん、病欠の場合には、診断書など提出が必要な場合がありますが、風邪でも安心して休むことができます。
一方、タイにある自分の働いている会社は、というと、、、
病欠の場合には、給料天引き。
つまり、1日会社を病気で休むと、月給÷出勤日数で出た1日の日給が給料より引かれてしまいます。
月給制の会社で会社を休むと給料が引かれてしまうのは、日本でも海外でも初めて聞きました。
今まで、社会人になって5年以上、病欠で会社を休んだのは、わずか1日、2日ですが、入社後、このルールを聞いて、ビックリして会社に直訴しました。
自分:「月給制で働いていて、病欠すると、月給から給料が引かれてしまうのは、おかしいと思います。」
会社:「働かないのに給料を払うのは、おかしいでしょ。会社を休むだから仕方ないでしょ。」
自分:「タイの法律では、病欠が認められ、給料を払う必要がありますが、それを知っていて、こういった事をいっているのでしょうか」
会社:「タイの法律って言われても、うちは日系企業だし。日本にはそんな病欠なんて法律でないですよ。」
自分:「・・・」
会社:「タイの法律のことは知りませんが、このことは、他の社員には、内緒にしてください。」
あきれて物が言えないと言う言葉がぴったりのこの対応。
タイの労働法に則ってワークパーミットが支給されているハズですが、法律を無視して独自のルールを決める某日系企業。
そして、法律を無視していると指摘されて、そのことを他の社員には言わないでと言われた瞬間、もうこの会社には、将来がないと思った今日この頃でした。
過去の参考記事:
世界の残業代 【各国の労働法】