海外では、就職に際に年齢制限というのがほとんどありません。しかし、年齢によって給料が上がる年功序列のような制度もありません。
30歳でも、40歳でも同じように就職のチャンスはありますが、同じスキルの場合には、30歳でも40歳でも給料はかわらないことがほとんどです。
海外現地採用の昇給率
海外現地採用の平均的なスタート給料は、シンガポールでは、3000ドル(19万7千円程度、タイでは50,000バーツ13万4千円と言われています。
多くの人は、最初は、3000ドルでも数年経験を積むと4000ドルぐらいになると考えています。タイの場合には、50000バーツが平均と言われておりますが、コールセンターや一部の企業では、3万バーツぐらいのところもあります。
3万バーツの仕事に就いた人は、今は、タイ語も話せないし、英語も話せない、だから3万バーツの給料だけど、数年経験を積めば、次の仕事は、5万バーツ、8万バーツと上がっていくと考えている人も多いです。
海外の昇給率と物価上昇
しかし、役職や会社が変わらない限り、現実の毎年の昇給率は、年に3%~7%ぐらいが平均です。
タイの今年の日系企業の平均の昇給率は、7%とのことでした。毎年7%ぐらい上がっていくのであれば、年功序列がないとか定期昇給が海外就職にはないというのは、嘘ではないかと思われる人もいるかもしれません。
しかし、昨年のシンガポールの平均昇給率が3.4%であったことやタイの昨年平均昇給率が7%であったことは、本人の業績がよくとか本人の能力が評価されて上がるわけではないのです。
ほとんどの社員が昇給するのは、物価スライドに応じた昇給です。インフレのための昇給です。
多少、上がった給料ですが、物価も確実に上がっているのです。
例えば、今年給料が10%上がったとして、、このままこの会社に10年いれば、10年後には、給料は今の2倍になっていて、2倍給料があったら、半分は毎月貯金?新しい車購入?コンドを購入?なんて夢が広がりそうですが、10年後には、すべてのものがすでに2倍になっている可能性もあり、今の生活水準とはまったく変わらない可能性もあります。
もし日本には将来が見えず、海外にやってきたのであれば、海外にいてもどこにいても将来について考えなければ、いずれ将来的に不安になるのは、どこの国にいても同じだと思います。
タイのインフレ率推移
日本のインフレ率推移
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