海外で働く人の中で最も多く聞くトラブルと言えば、「実際に働き始めたら、面接で言われたことと違った。」、「人材紹介会社に言われたことと違った。」などがあります。特に初めて海外で働く人の中にはこのような不満を持っている人が非常に多いと思います。
海外で働く人が抱えるよくあるトラブル
■ ビザ取得費用は、自己負担と言われた。
■ 給料だけで交通費がでなかった。
■ 保険が国の社会保険しかなく日本人が行くような病院には適用されなかった。
■ 有給が他の会社より少ない。
■ 試用期間90日後に正社員と聞いていたが、試用期間が延期されました。
■ 試用期間中、突然、もう明日から来なくていいといわれました。
■ 試用期間後、給料が上がると聞いたがほとんど上がらなかった。
■ 自分の給料が同じ仕事している同僚よりかなり低いことがわかった。
実際に、これらを不満に思う人は、ほとんどの人が「この会社に騙された」「人材紹介会社に騙された」と口にします。
確かに聞く内容によっては、そういうようなこともあるのかもしれませんが、多くの場合には、騙されたのではなく、本人の理解不足や被害妄想によるところが多いと思います。
>ビザ取得費用は、自己負担と言われた。
働くために必要なビザは、会社がその費用とサポートしてくれることが大半です。しかし、会社の中には、サポートはするが、費用は自己負担、ビザのサポートは、試用期間を終了し、正社員になってからなど、会社によっても異なります。多くの会社がサポートするのは当たり前だと思うのは、間違いです。入社を決める前に確認した方がいいです。
>給料だけで交通費がでなかった。
>保険が国の社会保険しかなく日本人が行くような病院には適用されなかった。
海外で働くことは日本で働くこととは違います。国も文化も異なります。海外の多くの企業では、給料が全てであって、交通費や住宅手当、民間の医療保険などの手当ては別途ありません。
>有給が他の会社より少ない。
>試用期間90日後に正社員と聞いていたが、試用期間が延期されました。
>試用期間中、突然、もう明日から来なくていいといわれました。
こういったことに対して不満を持つ方も非常に多くいますが、会社に騙された、人材紹介会社に騙されたと思う前に、まずは契約書を確認しましょう。契約書は、入社前に作成され、そこに本人が納得した上で、サインをします。
有給の日数、試用期間について、解雇については、必ず契約書に書かれています。そこにサインをしているのでその条件で入社することを承知しているはずなのです。
>試用期間後、給料が上がると聞いたがほとんど上がらなかった。
>自分の給料が同じ仕事している同僚よりかなり低いことがわかった。
試用期間後の給料についても多くの場合には、契約書に書かれています。また、企業の中には、試用期間中のパフォーマンスに応じてさらに見直しをして多くしてくれることもあります。
しかし、3ヶ月で給料が上がるのは稀です。期待していた金額に上がらなかったから、騙されたと思うのは、違うかと思います。給料についても契約書に書いてある金額でサインをしている以上、それ以上、次の昇給日まで上がらないと考えるのが普通です。
また、他人と比べて給料が低いことに不満を持つことも、騙されたとは違うと思います。あくまでも各個人が納得した給料額で契約をして入社をしているわけなので、入社後、同僚の給料を知った後に自分の給料に不満を持つのは間違いです。実際、給料が高い同僚よりも仕事ができるのであれば、翌年の昇給の時期に給料は調整されると思います。
海外就職でトラブルが起こる理由
上記のようなトラブル、不満が発生するのは、多くの場合、初めての海外就職などで契約書の重要性に気がつかず、内容をよく理解しないまま、日本では当たり前だから、海外でも当たり前と思い込んでしまうことから発生しています。
入社前に契約書の内容は、一文一句きちんと書いてある内容を理解し、わからないことがあれば、必ずサインの前に入社予定の会社へ確認しましょう。
海外では契約書がすべてといっても過言ではありません。会社に騙された、誰かに騙されたと思う前に、まずは自分が納得した上で入社を決めることが大事だと思います。
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