海外で就職するには、語学力は必須と思われていますが、実際のところどうなんでしょうか。語学力とKAIGAI就職について独断と偏見で書きたいと思います。
語学ができると本当に就職に有利になるか?
語学ができると海外で就職活動をする際に有利になることは間違いないと思います。求人には、必ず語学力についての募集要項があります。語学力が高ければ応募できる求人も増えると思います。
しかし、語学力がないからまずは、就職活動をする前に現地に移住して語学留学したほうがいいのかというとそうでもないと思います。
語学ができない人は、語学留学するべきか
語学留学を就職のためのステップとだけ考えるのであれば、それは、ほとんど意味がないと思います。なぜなら、
語学ができる = 応募できる求人が増える
であり、
語学ができる = 採用される
ではないからです。
語学力があるに越したことはありませんが、語学ができたら、語学を必要とする職に応募できるだけであり、それ以上の価値(給料が高い)などはありません。
例えば、
Aさんは、語学に堪能、しかし日本での職経験はあまりありません。
Bさんは、語学は基礎のみ、しかし日本では同業種の経験が豊富です。
この場合、海外、特に海外の日系企業では、どちらが採用に有利でしょうか。
大半の企業の方は、語学は基礎しかできなくてもBさんを選ぶと思います。
なぜなら、Bさんは、例え今現在、Aさんより語学ができなくても、語学は会社外でも学ぶことができますし、覚えようとすれば、誰から教わらなくても独学で覚えることができるからです。
一方、Aさんに必要な業界の知識は、入社後に会社の誰かが教えないといけないです。しかし、海外では日本のような研修は、ほとんどありません。即戦力が求められます。
Bさんには、業界の知識や業務知識を教えないでいい分、Bさんの戦力に期待します。
語学力より職務経験の方が実際には役立つ海外就職
仮にAさんが語学が堪能な理由は、海外で就職活動をする1年前に現地移住し現地の語学学校に通っていたからだとします。一方、Bさんは、海外に移住するギリギリまで日本で働いていたとします。
そうすると、Bさんの方が1年分職歴が長く即戦力になる可能性がある。
AさんはBさんよりは、語学ができて現地に詳しくても1年のブランクと職歴の少なさい欠点がある。
もちろん、選ぶのは会社の好みやその時に何を重視した採用かにもよりますが、Bさんの方が実は、語学ができない分、応募できる求人は少なくても、職歴がある分、応募した企業から内定をもらえる率は高くなると思います。
今回は、海外就職のための語学留学が有利かという視点で書きました。もちろん、海外就職を前提としない語学留学や語学留学にその他の目的がある場合には、非常に有意義な留学生活になると思います。